2012年の展示写真を振り返る
今年・2012年は、告知していなかったものも含めて合計8つの展示で出展させていただいた。大まかではあるが、今年出展した作品を振り返ってみたい。
左:LIFE LOMO 2012@世田谷233
世田谷233主催の「LIFE展」。HOLGAを除く、LOMOないしLomographyブランドのフイルムカメラ限定の写真展だ。2009年の初出展以来、すっかり年明けの定番になった感がある。
この時出した写真は、リニューアルした西武拝島線・西武立川駅を撮ったもの。もちろん、SMENA35で。この場所での撮影は、リニューアル前の2008年以来3年ぶりだが、駅舎が建て変わっても駅前に広がる「広大な空地」は健在で、相変わらずシュールな感じのする場所だと思っていた。なにせ、自分が知る限り30年以上は原野のまま放置されていたのだし。…しかし今年に入って、その空地はとうとう開発が入ることになった。荒れ果てた原野は「アユモシティ」として、250戸を超える住宅地に変貌を遂げつつある。
右:「YOMATSURI」…人間漂流Vol.15@神楽坂・アユミギャラリー
アユミギャラリーが主催する「人間漂流」へは、これで8度目の出展。
世田谷233でトイカメラが流行り出して、その後233写真部が出来る前から、自分はアユミギャラリーでの展示は続けてきた。所謂カジュアルな感じの写真とも写真倶楽部とも違う、このギャラリーだからこそできる写真展は、自分にとっては写真を出す「原点」であり続けている。
その題名の通り、今回の写真は秩父夜祭を題材にしている。作品の詳細はこちらに出してあるので、ご参照を。
—-
左:「水仙・寒空の下で」…photopuzzle#6 冬@戸越銀座フォトカノン
2010年1月に幸手・権現堂堤で撮影した、水仙の花を出させていただいた。「冬」というお題から、真っ先に思い浮かんだ冬の花。突き刺す寒空の下に咲く水仙は、心を和らげてくれた。→展示の模様はこちら。
右:「SATTE2012」…Non-perfexion Room@世田谷233
気がつけば、この展示はブログで告知をしていなかった(汗
これは、4月11日から30日まで、世田谷233の展示室「room」が「Non-perfexion Room」として無料開放された際、4月下旬限定で貼らせていただいたものだ。先の水仙以来、約2年ぶりに訪れた権現堂堤の桜と菜の花は、3年前に訪れた時と変わらず綺麗に咲いていた。
—-
左:1000人の写真展@新宿パークタワー
233写真部の団体参加で、日本写真協会が主催の“東京写真月間”の写真展「1000人の写真展」に出展させていただいた。上記の幸手や、秩父の芝桜などを折しも、スマホ用写真共有アプリ「Instagram」で撮って仕上げたUP写真は、正方形の展示領域にマッチしていると考え、16枚をセレクトした。
右:「METRO F16/2008-2012」…こまぎれギャラリー#20@池袋・atelier bemstar
ベム(atelier bemstarの略)の展示「こまぎれギャラリー」は不定期開催だが、これまでに何度か写真を出させていただいている。今回は副都心線・渋谷駅を題材にして出させていただいたが、実はここに出した風景は二度と見られないものばかり。それもそのはず。東横線乗入工事が進んで、廃止された箇所にフォーカスしたからだ。→詳細はこちらで。
—-
左:「Sunflower」…Film Cameta Lover’z@デザインフェスタギャラリー
9月末にデザインフェスタギャラリーで開かれたアートイベント「ARTALK3」内の、フイルム写真グループ展「Film Cameta Lover’z」には、清瀬のひまわり畑の写真を出させていただいた。
8月下旬に残暑厳しい清瀬を訪れ、「SMENA35」と110カメラ「FISHEYE BABY 110」を持って、じっくりと撮影させてもらったが…。実際に現像が上がってきたのを見ると、コマ送りがうまく行かずに重ね撮りになった箇所に気づく。フイルム写真でならではのトラブルだが、この重なり具合はちょうど面白く感じられた。今回の作品は、この重なった写真を中心にワイド四切のボードに貼り付けていった。
右:「Landing」…233写真部・ポスカ展5@世田谷233
毎年、11月に開かれる233写真部展。その中のポスカ展で、東京スカイツリーからの写真を出品させていただいた。はるか遠くで、羽田空港へ着陸するANAの機影を見た時は、まるで水平線の上を滑り込むかのようだった。スカイツリーでは何百枚もの写真を撮ったが、この写真がその時の最高の一枚だと思っている。
—-
来年の年明けは、再び「LIFE展」からのスタートだ。次回LIFE展の概要などは、別途お知らせさせていただく。乞うご期待。